受付時間: 9:00~22:00
定休日: 火曜日・水曜日
施術中、「どこを見ているんですか?」と聞かれることがあります。
身体のどこが歪んでいるか。
どこが悪いか。
どこを整えればいいか。
そう思われがちですが、私が見ているのは、“問題”そのものではありません。
まず見ているのは、その人の身体が、今どれくらい緊張しているか。
呼吸は、どこまで入っているか。
力は、どこで止まっているか。
安心していそうか、まだ気を張っていそうか。
触れる前から、身体はたくさんのことを教えてくれます。
次に見るのは、変化のスピード。
早く反応する人もいれば、しばらく何も起きない人もいます。
その速さに、良し悪しはありません。
むしろ、その人がどんなペースを持っているのかを知るための大切な情報。
施術中、大きな動きや反応がなくても、私は慌てません。
呼吸が少し変わった。
まばたきが増えた。
身体が、ほんの少し沈んだ。
そういう小さな変化を、静かに追い続けます。
逆に、分かりやすい反応が出たときほど、慎重になります。
一時的な反応なのか。
本当に、身体が選んだ動きなのか。
その見極めが大切。
施術中の反応の意味も、より立体的に見えてきます。
反応が早いのは、敏感だからかもしれない。
止まるのが苦手だからかもしれない。
動かないのは、鈍いからではなく、慎重だからかもしれない。
施術中に私が見ているのは、「変わったかどうか」ではありません。
今、どんな関わり方がその身体にとって安全か。
急がせていないか。
期待を乗せていないか。
こちらの都合を押しつけていないか。
それを、常に確認しています。
ヒーリング整体は、技術を披露する時間ではありません。
身体が、自分の力を使えるようになるまでの、伴走の時間。
施術中、私が見ているのは、答えではなく、その人の身体が選ぼうとしている方向です。
「身体を信じましょう」と言われると、少し苦しくなる人がいます。
信じたいけれど、信じられなかった経験がある。
期待して、裏切られたように感じたことがある。
痛みが続いた。
不調が長引いた。
良くなると思ったのに、また戻った。
そんな体験があると、身体を信じることは、簡単ではありません。
ヒーリング整体をしていると、「信じられない」という感覚を無理に変えようとしないことの大切さを感じます。
信じられないときに、信じようと頑張ると、それはまた緊張になります。
だからまずは、信じなくてもいい。
身体を信じられなくても、疑っていても、不安があってもいい。
整いは、信頼が完成してから起きるものではありません。
むしろ、疑いながらでも、距離を取りながらでも、身体はちゃんと反応します。
ヒーリング整体では、「身体を信じてください」とは言いません。
代わりに、小さな事実を一緒に確認します。
呼吸が少し深くなったこと。
力が抜けた場所があったこと。
さっきより楽な姿勢が見つかったこと。
それだけ。
信頼は、一気に持つものではなく、積み重なっていくもの。
慎重な人ほど、信頼を築くまでに時間がかかります。
でもそれは、弱さではありません。
丁寧さです。
身体を信じられないときの整え方は、信じることを目標にしないこと。
今、起きていることを、ただ事実として受け取る。
今日は、ここまで動けた。
今日は、ここで止まれた。
その積み重ねが、いつの間にか、「信じている」に変わっていきます。
信じられないときは、信じようとしなくていい。
身体は、それでも、ちゃんと応えてくれます。
ヒーリング整体について話すと、「どんな触れ方をするんですか?」と聞かれることがあります。
どのくらいの強さか。
どこに触れるのか。
どう動かすのか。
もちろん、それらも大切です。
でも私がいちばん大切にしているのは、触れ方そのものではありません。
それは、その身体に、どう向き合っているか。
触れる前から、身体はすでに多くの情報を出しています。
呼吸の速さ。
力の入り方。
間の取り方。
それを、「変えよう」として見るのか、「そのまま感じる」のかで、施術の質は大きく変わります。
ヒーリング整体では、触れた瞬間に何かを起こそうとはしません。
反応を引き出そうともしません。
まず、今の状態を邪魔しないこと。
身体は、こちらの意図にとても敏感です。
良くしてあげたい。
変えてあげたい。
早く楽にしてあげたい。
その気持ちが強すぎると、身体は無意識に、応えようとしてしまいます。
本当の反応ではなく、期待に合わせた反応を返してしまう。
だから私は、触れながらも、何も求めない姿勢を大切にしています。
触れ方より大切なのは、急がないこと。
決めつけないこと。
評価しないこと。
「こうあるべき」を置かずに、今ここで起きていることだけを見る。
答えを出すのが早い人ほど、身体も早く反応しようとします。
でも、整いはスピードでは起きません。
信頼されていると感じたとき、身体は、自分の力を使い始めます。
触れ方は、そのきっかけにすぎません。
大切なのは、その時間に流れている空気と、向き合い方。
ヒーリング整体で起きる変化は、技術の結果というより、関係性の結果。
だから私は、触れ方よりも、その身体をどう信じているかを、いちばん大切にしています。
ヒーリング整体を続けていると、変化が起きやすい人に、ある共通点があることに気づきます。
それは、特別な体質でも、意識の高さでもありません。
技術的に何かをうまくやっているわけでもない。
共通しているのは、とても静かな姿勢です。
変化が起きる人は、「どうにかしよう」としていません。
早く良くなろうとしない。
正解を求めすぎない。
自分の身体を、厳しく見張らない。
どこかで、身体に任せる余白を持っています。
ヒーリング整体の場でも、この違いははっきり出ます。
変わろうとしている人ほど、身体は緊張します。
変わらなくてもいいと思えたとき、身体は動き出します。
不思議に感じるかもしれませんが、これはよくあること。
身体は、急かされると守りに入ります。
信頼されると、自分の力を使い始めます。
変化が起きにくい人は、「ちゃんと向き合おう」と一生懸命な人が多い。
でも、一生懸命さは、ときに緊張になります。
一方で、変化が起きる人は、受け身でも、無関心でもありません。
ただ、今の状態を否定しない。
分からないままでもいい。
途中でもいい。
今日はここまででいい。
そう思える姿勢が、
結果として、身体に安心を与えます。
変化は、掴みにいくものではありません。
迎えにいくものでもない。
気づいたら、もう起きているもの。
ヒーリング整体で起きる変化は、努力の成果というより、力を抜いた結果に近い。
だからこそ、変化が起きる人に共通しているのは、「どうなっても大丈夫」という、静かな構え。
その姿勢があるとき、身体は、自分のタイミングで、動き始めます。
施術の途中で、「今は、何も起きていない感じがします」と言われることがあります。
動かしていない。
触れていない。
大きな変化も、分かりやすい反応もない。
確かに、外から見れば何も起きていないように見える時間です。
でもヒーリング整体では、この時間こそが、とても重要。
身体が、自分の判断で動き始める直前。
もしくは、すでに内側で調整を始めている最中です。
人の身体は、刺激があると反応します。
押されれば、押し返す。
導かれれば、ついていく。
でも、何も与えられなかったとき、
身体は初めて「自分はどうしたいか」を探し始めます。
この時間に起きているのは、目に見える動きではありません。
呼吸のリズムが変わる。
内臓の緊張が、少しずつほどける。
神経の興奮が、静まっていく。
とても静かで、本人も気づかないことが多い。
だから、「何も起きていない」と感じてしまう。
結果を早く確認したい人ほど、この時間が不安になります。
変わっているのか。
合っているのか。
無駄になっていないか。
でも、身体の変化は、評価されながら起きるものではありません。
むしろ、評価を手放したときに進みます。
ヒーリング整体では、この“間”を急がせません。
何かを起こそうとしない。
反応を引き出そうとしない。
ただ、その人の身体が自分で動き出すまで待つ。
この時間を越えると、ふとした変化が現れます。
ため息。
まばたき。
身体の沈み。
温度の変化。
それは、何も起きていなかった時間の結果。
整いは、静かなところから始まります。
何も起きていないように見える時間は、身体が、自分を立て直している時間。
外からは見えなくても、内側では、ちゃんと進んでいます。
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